たくさん種類のある登山道具の中で、誰もが最も重要な登山道具といえば 登山靴となるのではないでしょうか。
もし自分の足に合っていない登山靴を使用すれば、山に登る前から不安になってしまいますし、いざ痛み始めると楽しいはずの登山も苦痛でしかありません。
最悪の場合は歩行が困難となって下山すら難しくなってしまいます。
だからこそ、安全で楽しい登山を続けるためには、自分の足に合った登山靴を選ぶことがとても重要となります。
ここではシリオ P.F.46-3を使用して1年経過したので、感想を述べたいと思います。
高山でも数回使用していますが、主に低山中心で使用し歩行距離は約350Kmです。
結論から言うと
足の小指が解放され、靴による原因でのトラブルがなくなった
※個人的な感想です
「幅広」「甲高」の悩ましいところ
私の右足はショップの店員さんが一目見てすぐに指摘されるぐらいの幅広で、つま先がベタっと少し横に広がっている感じです。
通常の幅の靴の場合、足の長さが合っていても幅広のため 足の小指の先から外側にかけて靴にあたってしまうので、圧迫を感じ長時間歩行となると痛みを感じることになります。
前回購入した靴では サイズを上げて足の幅に合う靴にしましたが、足長のサイズが少し長くなってしまい、下山の時に靴の中で足が前に動いてしまいます。
足が前に動かないようにするために靴ひもをきつく締めようとするのですが 、甲高のため靴ひもが足の甲の骨の部分に食い込んでしまい、これが非常に痛くてまともに歩くことができませんでした。
結局靴ひもを少しゆるめて締めるので、下山の時は靴の中で足の指をグーの形にして指先で踏ん張るようにして足が前に動かないようにしていたので、指先にはかなり負担をかけていました。
シリオ P.F46-3を使用して感じたこと
「幅広」「甲高」の悩みが解決した
今回購入したP.F46-3はワイズが3E+と幅が広めになっており、足の小指の先や外側が靴に触れることはなく靴の中で足の指を広げることができるくらいの余裕があるので、それまで足の指先で踏ん張って耐えていた分とても心地よく解放感を感じるほどです。
ベロの部分は前回使用の靴よりは幅が狭くなっており、靴ひもが足の甲にあまり干渉しないようになっています。 そしてベロの生地が折り返して2重になっている部分もあるので、足の甲をやさしく包んでくれているようになっており、靴ひもをきつく締めても前回までのような足の甲に痛みを感じることはなくなりました。
以上のように「幅広」「甲高」による靴の悩みが解消したことは、自分の登山活動において大きな安心となりました。
靴底が程よく硬いので疲労を感じない
P.F46-3はライトトレッキングの分類になっていますが、靴底もしっかりした作りで 力ずくでつま先を曲げようとしても少し曲がるくらい硬いです。 尖った石を踏んでも足の裏に突き上げるような刺激がないので、ガレ場を歩いても足の裏に痛みや疲労を感じることはありませんでした。 重い荷物を担ぐような登山ではなければこの登山靴で十分だと思います。
グリップは特に問題なし
アウトソールはシリオ・ビブラムOKAMI
グリップに関しては特に滑りやすいということはなく平均的だと思います。
前述したように つま先が少し曲がるので、アスファルトの上を歩いても歩きずらいこともなく、かかとが浮くこともありません。
左の写真は1年使用したソールですが、購入時と比べてブロックの角はいくぶん丸くはなっていますが、全体的に摩耗は少なく 今のペースで登山してもあと1年以上は大丈夫だと思います。
シリオ P.F.46-3のスペック
ワイズ | 3E+ |
ウエイト | 約600g/26.0cm |
サイズ | 22.5cm~29.0cm |
ソール | シリオ・ビブラム OKAMI |
ソール張替え | 可 |
まとめ
私の場合は この靴がたまたま自分の足に合っており、痛みの問題が解消したのでこの靴を購入して良かったと思っています。
足の大きさや形は人それぞれ違います。 たくさんのメーカーからいろいろな登山靴が発売されているので、ショップに赴いて納得できるまでじっくりと時間をかけて自分に合う登山靴を見つけることが大事だと思います。
その中でP.F.46-3は幅広・甲高で悩んでいる方にとって一つの選択肢としてお勧めできる登山靴であると思います。
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