アウトドアでは、テントやバーナーなどいろいろ便利な道具がたくさんあり、これらの道具をそろえたりするのも楽しいものです。
このように持っているだけでも楽しい気持ちにさせてくれる道具に目がいってしまいますが、ケガをしてしまった時などに必要となるファーストエイドキットは、どうしても後回しになってしまいます。
しかしながら、キャンプ地や山の中では、ケガや虫刺されに見舞われてしまうことがあります。
軽度の傷病に対応できるように、ファーストエイドキットは必要になってきますが、何を用意したら良いのか迷ってしまいます。
いろいろな事態を想定してしまうとたくさんの道具が必要になってしまい、ファーストエイドキットだけで荷物がいっぱいになってしまいます。
ここでは、私が用意しているのも含めこれがあったらいいと思われるものを紹介しますので、参考にしていただければ幸いです。
すり傷・虫刺されのファーストエイドキット
すり傷 切り傷
- 水・ゴム手袋・ガーゼ・三角巾
まず、傷口についた汚れを水を使ってしっかり洗い流します。
ガーゼは傷口を拭いて汚れをとったり、止血をするときの傷口を抑えたりするときに使います。
水は飲料用としても使えるので、是非持っておきたいものです。
● ニトリスト・タッチ
出血している人を手当てしているときに、感染予防として血液や体液などに直接触れないために必要になります。
● 減菌ガーゼ
出血の抑制、液の吸収、擦過傷、乾燥又は汚染から器官を保護します。
● 三角巾
三角巾は骨折だけではなく、頭部のけがや止血に使ったり包帯の代わりとして使用できます。
- 創傷被覆材
以前はかすり傷程度のケガでも、傷口に消毒液をつけていましたが、最近では消毒をしない方がいいとされています。
傷が深い場合や動物にかまれた時はすぐに病院で治療しましょう
消毒は細菌の活動を弱めますが、同時に傷を治そうとする自身の細胞も破壊してしまい、治りも遅くなってしまうので、消毒は使わない方がいいと言われています。
最近では治りが早い潤湿療法が採用されています。
潤湿療法とは、傷口を乾かしてかさぶたの状態にするのではなく、いわゆるジュクジュクの状態を維持させて治す治療です。 潤湿療法の方が痛みも少なくきれいに治ります。
自分でできる潤湿療法は、傷口に白色ワセリンを塗って防水フィルムを貼る方法や、潤湿療法に対応したパットを使用します。
●白色ワセリン
手足のヒビ、アカギレ、皮膚のあれ、その他皮膚の保護
● 防水フィルム ロールタイプ
優れた伸縮性を持つ極薄フィルムにより関節部もしっかりフィットします。
●キズパワーパッド
潤湿環境の維持により自然治癒力を高めます。
二層構造になっており、外側はバイ菌や水の侵入を防ぎ、内側は傷口から出てくる体液を吸収してふくらみ、ゼリーのようなゲル状のクッションになります。
虫刺され
「アブ」「ブヨ(ブユ)」に刺されたら流水できれいに洗います。
決して掻いたり、こすったりしてはいけません。
マダニに刺されたら叩いてつぶしたり、自分で除去せずに病院に行きましょう。
被害にあわないように肌の露出を避け、防虫スプレーを使用しましょう。
- ポイズンリブーバー
● インセクト ポイズン リムーバー
傷口から毒を吸引し、症状が軽減するとされます。
- 虫刺され用軟膏
● ムヒアルファEX
抗ヒスタミン剤とステロイド成分により、かゆみや炎症を抑えます
使用上の注意をよく読み、長期連用しないようにしてください
ヤマビルに対しても有効です。
経口常備薬
突然の下痢・こむら返り、筋肉のけいれん・頭痛などに対処する医薬品を常備すれば、突然のトラブルに役に立ちます。
● ストッパ下痢止めEX
水なしで口の中で素早く溶ける。
腸の異常収縮を抑制し、腸の炎症面を防御・腸内の水分を減らします。
● コムレケア
高齢者・妊婦・高血圧・腎臓病のひとは、医師に相談の上使用してください。
● ロキソニン
痛みや熱の原因物質を素早く抑えます。
薬剤師から説明を受け、使用上の注意をよく読んでお使いください。
寒さ対策
● ヒートシートエマージェンシーブランケット
体から出る熱を反射して体温の低下を防ぎます。
ガザガザ音が小さく、繰り返し使用できます。
その他
● テーピングテープ
患部に巻いて関節の固定や保護の他、骨折時にはそえ木を固定するのに使用したり、サージカルテープの代わりとしても利用できます。
● ハサミ
ガーゼ・テーピングテープ・防水フィルム・衣服などを切るときの必需品です。
● とげ抜き
トゲが刺さった時や傷口の中にある砂利を取り除くために使用します。
まとめ
通販ではたくさんの応急用品がセットになっているファーストエイドキットが販売されていますが、必要ではないと思うものが入っていたり、逆に足りないと思うものがあったりします。
今までの自分のアウトドア活動を振り返ってみると、何が必要になるのかが想像できると思います。
あと大事なことは、応急用品をそろえただけで安心するのではなく使い方を理解するようにしなければなりません。
テーピングを持って行っても、ねん挫をしたときに貼り方かわからないでは意味がありませんので、頭の中だけで理解して終わるのではなく、実際に練習しておくのもいいと思います。
経口常備薬などは有効期限があったりしますので、時々中身をを見直すなどして自分に合ったファーストエイドキットをそろえ、アウトドア活動が少しでも充実なものになればと思います。
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