アマチュア無線の免許は持っているけど、CW(モールス)は難しそうでちょっと…と思っていませんか?
結論から申し上げますと、半年~1年で英数字を覚えて、人並み程度にCWでレポート交換ができるようになります。
最初は英数字の符号を覚えてモールス符号を聞き分けるために練習が必要ですが、毎日欠かさずに30分ほど続ければ大丈夫です。
一度習得すれば、しばらくの間CWをやっていなくても、少し練習をすれば元通りにCWができるようになります。
ここでは、CWを習得するメリットと、私がどのようにしてCWを習得したのかを紹介します。
CWを習得すると得られるメリット
無線を楽しむ幅が広がる
状況に合わせて、AM・SSB・FMでの電話の交信のみならずCWで無線を楽しむことができます。
CW専用の局とも交信することができ、交信数がぐっと増えます。
コンテストでも局数を稼ぐことができ有利になります。
外国語がわからなくても海外の局と交信できる
会話をしないので、外国語を話せなくても大丈夫です。
まずは他の人との交信を聞いて、レポート交換だけなのか、コンテストナンバー交換なのか、相手の名前は?など交信に必要な情報を前もって準備してから挑んでみましょう。
とにかくラク
会話をしなくてもいいので、話すのが苦手な人にとってはCWは苦痛に感じることはありません。
多くの場合、レポート交換かコンテストナンバーの交換ですので、1交信はすぐに終わります。
小出力でも遠くの局と交信できる
帯幅が狭く、トン・ツーの組み合わせだけなのである程度の雑音のなかでも比較的聞き分けができ、小出力でも遠くの局と交信できるので電力の消費が少なくてすみます。
CW符号の覚え方(英数字)
私が符号を覚えた時のやり方を紹介します。
実際に符号の音をひとつずつ聞いて覚えていきます。
LCWO.net – Learn CW Online で符号を覚える
まずは符号を習得するために、LCWO.net-Learn CW Onlineというサイトを使います。
登録しなくても利用できるので、ユーザー名とパスワードは「お試し」の “test” でいいです。
左のメニューの”Lessons(〇/40)”をクリック
すると、下の画面に移ります。
①の部分のアルファベット等をひとつずつクリックして符号を覚えます。
①のアルファベット等を覚えたら、③のランダムに再生される符号を紙に書いて復習します。
一日に新たに3~5個ほどのアルファベット等を覚えるように、②のスイッチで①に表示されるアルファベット等を増やし、最終的に②が40になるまでやります。
スピードが速いと感じた時は、⑤をクリックしてスピードを調整します。
ここでは符号を覚えることを一番の優先とするので、スピードは速くする必要はありません。
符号を聞いたら頭の中に自然と文字が出てくるようになるのが理想です。
スピードが速いと感じた時は⑤をクリックすると上の画面が出てきます。
⑥のCharacter Speed(WPM)の数字を小さくすると符号のスピードが遅くなります。
⑥を入力したら⑦→⑧をクリックすると前の画面に移り、符号のスピードが遅く再生されます。
Morse Runnerで耳を鍛える
英数字のモールス符号を覚えたら、次はMorse Runnerというソフトでコールサインを取る練習をします。
Morse Runnerはソフトをインストールして利用します。
Morse Runnerのインストール画面の中央付近にあるMorse Runnerからzipファイルをダウンロードしてソフトを展開してインストールします。
- ③のSingle Callsを押すとプレーが始まりコールサインが聞こえるので、⑤にそのコールサインを入力してEnterキーを押します。
- 相手からコンテストナンバーが送られてくるので、⑥にそのコンテストナンバーを入力します。問題がなければ次に新たにコールサインが聞こえてくるので、同じように⑤にコールサインを入力するという繰り返しになります。
- コールサインが聞き取れないときは、F7を押せば再度コールサインが聞こえますが、何度も繰り返すと別のコールサインに変わったりします。
- 時々、NR?と送ってきますが、F2を押せばこちらのコンテストナンバーを送りますので、そのまま続ければ大丈夫です。
- 相手のコンテストナンバーを間違えた時はNR、コールサインを間違えた時はNILと表示されます。
自分にとってはちょっと速いかな? というぐらいの速さで毎日15分~30分程度続ければ成長を感じることができると思います。
まとめ
最初は符号を理解しても、指が止まってキーボードが打てないかもしれませんが、繰り返し練習すればできるようになります。
Morse Runnerに慣れてくると、だんだんと面白くなってくるのと、紙にログを書くよりもHamLogに入力した方がやりやすくなります。
YouTubeにもCWで交信している動画がたくさんあるので、実際のCWの交信とはどんなものか参考になるので視聴してください。
CWのおもしろさはCWをする人しかわからないので、一人でも多くの人がCWにチャレンジしれくれればと思います。
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